小田桐あさぎ 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』: 頑張りすぎて辛いときに。

モテ、結婚、キャリアアップなど、世間一般に「幸せ」と言われる人生。

そういうものを追い求めることに疲れた時、自分の幸せを追求することの大切さを教えてくれる一冊です。

語り口が軽快で、疲れている時でも読めます。

真面目にちゃんと生きてきたけど、疲れてしまった方にとってもお勧め。

目次

  • 筆者紹介
  • どうしてこの本を選んだのか?
  • 内容紹介
  1. あなたは100%疲れている!
  2. 疲れをとろう!
  3. 「ちゃん卒」ポイント
  • 終わりに

筆者紹介:小田桐あさぎ

1983年札幌生まれ。仕事も恋愛も上手くいかず、「ちゃんと仕事しなきゃ。」「ちゃんと結婚しなきゃ。」などと思いつめすぎた結果、「もうどうにでもなれ」と自分のダメなところも隠さず生きるようになったことで人生が激変。

2012年に結婚、第1子の妊娠中に立ち上げたブログが月間30万PVの人気を得る。女性が自分らしく生きるためのスクールやセミナーを開催している。

どうしてこの本を選んだのか?

仕事が辛くて、体が出勤を拒否していると感じた時。

「なんのために働いているの?」

「どうすれば認められるの?」

「もう限界だ。」

こんなことを毎日毎日考えていた時期です。

仕事も頑張れない、子供もいない、わたしってなんのために存在しているの?

この状況から助けてほしくて手に取りました。

あなたは100%疲れている!

この本では「ちゃんと」をやめることで人生が好転すると書かれています。

自分がどのくらい「ちゃんと」しなければならないという呪縛に囚われていたのか。

どのくらい疲れているのか。

最初にチェックリストで確認してくれます。

わたしはほぼすべての項目に☑が入りました。

□スパやエステ、リゾートでのんびり癒されたい

□海や大自然の中でゆっくり癒されたい

「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本 p.31

なんていう少し意外な項目もあって、「わたしめちゃくちゃ疲れてる!」と実感できました。

疲れていて、生きる気力も無くしてるときって、感じる力が低下していて、自分が疲れていることにも鈍感になっているように思うので、

「100%疲れています。瀕死です。」と言ってもらえただけで、救われた気持ちがしました。

そして、疲れているときの「したいこと」は99%幻想であり、とにかく休むように勧めてくれます。

疲れをとろう!

でも、休みましょうと言われても簡単に休めないですよね?

仕事を辞めれば生活に困るし、家事や育児も投げ出すわけにはいかないのですから。(鬱病など病気と診断されている場合は別です。)

ここがこの本の真骨頂だと思うのですが、日常生活を送りながら休む方法を教えてくれます。

To Doリストを作って時間のやり繰りをして、カレンダーに書き込むなんて作業は必要ありません。

そもそも「ちゃんと」しなければと思っている人は真面目な人が多いので、日常生活の手の抜き方を知らないだけなのです。

次のようなことを削ろうとイメージした人は要注意!

SNSやスマホゲームをする時間

ぼんやりテレビや動画を見る時間

お酒を飲んでダラダラする時間

ボーッとしたり、ゴロゴロする時間

「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本 p.37

削っていいのは仕事・生活・家事育児

「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本 p.39

「ちゃん卒」ポイント

わたしが読んでいて特に参考になった項目は、

  • 仕事編

まず8時間労働に疑問をもって

有給・仮病で人生好転

  • マインド編

昼寝レベルでも、人の誘いを断ってみる

親への遠慮・気遣い、逆効果

そのほかにも恋愛・結婚やお金に関する項目もあって、本当に目からウロコですよ。

真面目にちゃんと生きてきた方にこそ読んでいただきたいです。

終わりに

この本は、本を手に取る元気がないときでも読めます☺️

テンポよくリズミカルに進みますし、自分が否定されることもありません。

真面目に生きすぎて疲れているあなたにぜひお勧めします。

わたしはこの本を読んで、適度にサボることを覚えました。

自分の人生ですもの、誰かに「ちゃんとしてるね」って言われるよりも、自分が「楽しい~、楽だ~」って思える方がよほど良いと思います。

そして、リラックスして、トゲトゲしていない自分でいる方が結局、周りも暖かい目で評価してくれるのでしょう。

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